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観戦記 / DECISION ANALYSIS

平本蓮 vs. ダウトベック|判定が分かれた理由|観戦記

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試合結果を含む観戦記です。結果を知ってからお読みください。

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平本蓮が判定2-1で勝利。ジャッジの採点が分かれたのは、1Rをダウトベックの10-9とするか10-8とするか、そして3Rを平本とダウトベックのどちらが取ったと判断するかでした。

2026年9月10日、超RIZIN.5のフェザー級戦。1Rは3人ともダウトベック、2Rは3人とも平本が取ったラウンドと判断しています。3Rは平本の10-9としたジャッジが2人、ダウトベックの10-9としたジャッジが1人でした。

RIZINマンの見解|平本勝利を支持する理由

1Rはダウトベックの10-9、2・3Rは平本の攻撃を評価する。これが、RIZINマンが平本勝利を支持する理由です。

1Rに平本が体勢を崩した場面は、明確なダウンとまでは見えず、10-8を付けるほどの差ではないと判断しました。一方、2・3Rは、平本が積極的に攻撃を仕掛けた点を評価しています。

ダウトベックのテイクダウンについては、攻撃につなげる狙いより、平本の攻撃を止める狙いが強かったという見方です。試合直後はダウトベックが逃げ切ったという印象でしたが、有効な攻撃を重視する新しい判定基準に照らし、平本勝利に納得しています。

3人のジャッジは、各ラウンドに何点を付けたか

ROUND BY ROUND

平本 → ダウトベックの順に表示

1R 点差が分かれた

3人ともダウトベックのラウンド

橋本 貴
9–10
石川喬也
9–10
植松直哉
8–10

2R 評価が一致

3人とも平本のラウンド

橋本 貴
10–9
石川喬也
10–9
植松直哉
10–9

3R ラウンドの勝者が分かれた

平本を評価:2人/ダウトベック:1人

橋本 貴
10–9
石川喬也
10–9
植松直哉
9–10

合計:橋本・石川は平本29–28
植松はダウトベック29–27

JMOC公表の数値から作成した比較図。原資料の赤・青順を、ここでは平本・ダウトベック順に統一。

平本を勝者とした2人の採点は、どちらも29-28でした。3ラウンドの合計点で決着しており、同点時に使う第二基準は適用されていません。

新しい判定方式では、各ラウンドを10-9や10-8で採点し、その合計を比べます。採点の根拠になるのは、ダメージ、KOや一本勝ちに近づく攻撃、有効な攻撃を続けた時間の3項目(3D)です。合計点が並んだ場合に限り、3Dの配分値を試合全体で合計して勝者を決めます。

1Rの採点は、ダウトベックの10-9か10-8か

ダウトベックの左ストレートを受け、平本の足がふらついた1R。橋本・石川の両ジャッジは、ダウトベック10点、平本9点。植松ジャッジは、ダウトベック10点、平本8点を付けました。

3人ともダウトベックが取ったラウンドと判断しています。異なったのは、平本との差を1点にするか、2点にするかです。

10-8は、10-9より大きな差がついたと判断した採点です。強いパンチが一発当たっただけで、自動的に10-8になるわけではありません。受けたダメージの大きさや、その後も有効な攻撃を続けられたかなど、ラウンド全体の攻防を評価します。JMOCの分析も、1Rのダメージと攻防の差の見方が、10-9と10-8に分かれた理由だと説明しています。

この1点は、試合全体の合計にも響きます。平本が2・3Rをそれぞれ10-9で取った場合、1Rが9-10なら平本の29-28。1Rが8-10なら28-28の同点になります。

3Rは、平本の打撃とダウトベックの寝技をどう評価したか

3Rでは、平本がボディへの打撃を当て、ダウトベックはテイクダウンから抑え込み、最後にパウンドを打っています。橋本・石川の両ジャッジは平本の10-9、植松ジャッジはダウトベックの10-9としました。

ダウトベックは試合後、1Rと3Rを自分が取ったという認識を示しました。平本の指導者・大塚隆史氏も、1Rは相手、2Rは平本と捉え、3Rを取りに送り出したと説明しています。そのうえで、どちらが勝ってもおかしくなかったと話しました。

テイクダウンの成功回数だけでは、ラウンドの勝者は決まりません。倒した後に打撃を当てたり、関節技や絞め技で一本勝ちに迫ったりできたかが重要です。相手を抑え続けても、それだけで有効な攻撃を続けたことにはなりません。

大塚氏も、相手を寝かせた後にパウンドを打つことや、攻撃しやすいポジションへ進むことを挙げています。平本の打撃と、ダウトベックが倒した後の攻撃。この両方を比べる必要があるラウンドでした。

格闘家の反応一覧|支持・疑問・ラウンド評価

試合後の反応|各報道で紹介された発言の要旨
格闘家反応評価した攻防・発言の要点
扇久保博正9月10日動画/11日報道平本勝利寄り2Rのインローと3Rの平本の攻撃を評価。ダウトベックは倒した後に位置を進められなかったと説明。eFightによる本人動画の紹介
太田忍9月10日報道ラウンド採点を提示1Rはダウトベック10-8、2・3Rは平本10-9。合計は28-28になる配分で、これだけでは第二基準で誰を支持したかは分からない。デイリースポーツによる本人投稿の紹介。合計は当サイトで計算
スダリオ剛9月10日報道判定に異論試合自体は評価しつつ、判定の公平さに疑問を表明。ラウンド別の点数や技術的な採点理由には踏み込んでいない。デイリースポーツによる本人投稿の紹介
才賀紀左衛門9月10日報道平本勝利に驚き平本が勝てた試合を落としたと思ったところ、平本に判定が出たという反応。具体的なラウンド採点は示していない。デイリースポーツによる本人投稿の紹介
大塚隆史9月13日取材掲載どちらの勝利も1Rは相手、2Rは平本と捉え、3Rを取りに送り出した。平本の指導者として、どちらの勝利もあり得たと説明。MMAPLANETの本人インタビュー/平本陣営

試合前には、どんな展開が予想されていた?

試合前/9月8日個別インタビュー

YA-MAN ダウトベック勝利を予想

両者と対戦したYA-MANは、序盤は平本がローキックで押すものの、ダウトベックが距離を修正し、踏み込みからのパンチやテイクダウンで優勢に進めると予想。KO決着の可能性にも触れています。

一つの採点だけ変えると、何が起きる?

1Rの点数を変えた場合の合計

植松ジャッジの1Rだけを10-9にすると?

ダウトベックから見て10-9、9-10、10-9なら29-28。合計点では、引き続きダウトベックが上回ります。つまり、今回のスプリット判定は「植松氏が1Rに10-8を付けたから」だけでは説明できず、3Rをどちらが取ったと判断したかも、勝敗を分けています。

平本支持の採点で、1Rだけを10-8にすると?

平本から見て8-10、10-9、10-9なら28-28。同点となり、第二基準の検討が必要になります。ただし、ここに示したラウンド点だけでは第二基準の勝者は計算できません。「1Rを10-8にすれば必ずダウトベック勝利」とも断定できません。

実際の採点変更ではなく、他のラウンドを固定した説明用の計算です。

3Rのブレイクは、攻勢をどう変えたか

3Rには、ダウトベックが平本を立たせない展開からブレイクが入り、その後もう一度テイクダウンした場面があります。

寝技を続けられれば、ダウトベックがさらに攻撃を重ねた可能性はあります。一方で、立ち技に戻れば平本が打撃を仕掛けられる。どこで再開させるかは、残り時間に使える武器にも影響します。ブレイク直前にどれだけ攻撃や位置の進展があったかが、この場面の争点です。

判定を分けた1Rの点差と3Rの採点

1Rに10-8を付けるほどの差があったか。3Rは平本の打撃とダウトベックの寝技のどちらを評価するか。この二つで、3人の採点が分かれました。JMOCも、10-8を付ける基準と接戦ラウンドの評価を、ジャッジ間ですり合わせる課題として挙げています。

RIZINマンのイラスト

THE PERSON BEHIND THE JOURNAL

RIZINマン

中学2年のときに見たプロレスをきっかけに、格闘技にはまる。自身も空手を経験。RIZINは現地でも観戦し、PPVは毎回購入しています。

好きな選手は堀口恭司。試合を見る・語る楽しさを、格闘技JAPANで届けます。

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