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見どころ・考察 / BANTAMWEIGHT MATCH

福田龍彌 vs. スーチョル|RIZIN.55の見どころとAI予想

見どころ・考察|福田龍彌 vs. スーチョル|格闘技JAPAN

福田龍彌の迎え撃つ打撃と、キム・スーチョルの組みへつなぐ圧力が交差するRIZIN.55。両者の直近5試合、プロMMA戦績、過去戦の攻防から見どころとAI予想を掘り下げる。

プロMMA通算。福田龍彌26勝10敗1分、KO/TKO率50%、サブミッション率4%。スーチョル24勝9敗1分・NC1、KO/TKO率33%、サブミッション率25%。率の分母は各選手の勝利数

福田龍彌 vs. キム・スーチョルの焦点は、接近を打撃で止めるか、打撃の距離を組みで潰すか。 福田が得意な交錯を作れても、その直後に押し込まれれば攻撃は続かない。スーチョルも前へ出るだけでは足りず、福田の反撃を越えて次の攻めへつなぐ必要がある。

AI予想は福田のKO/TKO勝ち。ただし、一発の強さだけで選んだわけではない。安藤達也戦での福田の迎え撃つ打撃と、佐藤将光戦でスーチョルが受けた反撃を重ね、接近する瞬間と、組みが離れる瞬間に勝負が動くと読む。

今回の対戦条件

福田龍彌 vs. キム・スーチョルは、11月8日のRIZIN.55で行われるバンタム級の一戦。61.0kg、5分3ラウンドのRIZIN MMAルールで、タイトルマッチではない。

福田は4月のアジズベク・テミロフ戦でKO負けを喫してからの再起戦。スーチョルはRIZINで井上直樹、佐藤将光に連敗した一方、今年3月のROAD FCではヤン・ジヨンを判定で破っている。両者を一括りに「連敗からの再起」と紹介すると、スーチョルの直近の勝利を落としてしまう。

両者の背景と、今回見るポイント

福田龍彌――迎え撃つ打撃を、次の攻めへつなぐ

福田は修斗のフライ級王座を経て、DEEPでフライ級とバンタム級の二階級を制した選手だ。短い時間での決着が印象に残る一方、2025年5月の牛久絢太郎戦では判定でバンタム級王座を防衛している。早く倒せなければ手段がない、という選手像では捉えきれない。

今回の組み合わせで重く見るのは、大晦日の安藤戦だ。福田は最初のタックルを防ぎ、2Rには自分から倒す場面も作った。最後は安藤の右ジャブをかわして右フックを当て、追撃からTKOにつなげた。相手が入ってくる瞬間に、自分の打撃を差し込める。 その実例が、圧力をかけて接触したいスーチョル戦の入口になる。

ただし、安藤もサウスポーだった試合を、そのまま再現するという話ではない。スーチョルは構えを切り替え、打撃から組みへ移る。福田にはパンチへの反応だけでなく、打った後に腰を取らせず、自分の距離へ戻る仕事が加わる。

キム・スーチョル――前進を止めず、組んだ先で攻められるか

スーチョルはONEの初代バンタム級王者で、ROAD FCでも王座を獲得してきた。RIZINでは扇久保博正や中島太一に勝利している。接近する力に加え、打撃、組み、寝技をつなげる経験がある相手だ。

佐藤戦では、打撃を出しながら組みつき、倒しても立たれると再び追い、背後へ回って引き崩す攻防を続けた。途中で反撃を受けても組み直して追撃を止めている。福田が一発当てただけで、その後も自由に打てるとは限らない。

一方、その試合で佐藤は組みを解き、離れ際のヒジや接近へのカウンターを返した。スーチョル自身も試合後、クリンチへの対応と離れる瞬間の被弾を課題として挙げている。今回見るべきは、前進したかではなく、接触した後に誰の攻撃が残ったか。 福田を押し込んでも反撃を受けて離されるなら、圧力だけで優勢とは読めない。

直近5試合を振り返る

福田は3勝2敗、スーチョルは2勝2敗1NC。プロMMAの全団体を対象に、新しい順で5試合ずつ並べた。福田の2つのTKO勝ちと、スーチョルの2つの判定勝ちが、今回の展開を考える入口になる。

直近5試合の結果

福田龍彌

スーチョル

KO=KO・TKO勝ち/SUB=サブミッション勝ち/判定=判定勝ち。

福田龍彌の直近5試合

2024.12.31〜2026.04.12/プロMMA・全団体/新しい順
対戦相手結果
アジズベク・テミロフ2026.04.12 / RIZIN負け・KO
安藤達也2025.12.31 / RIZIN勝ち・TKO
井上直樹2025.07.27 / RIZIN負け・判定
牛久絢太郎2025.05.05 / DEEP勝ち・判定
芦澤竜誠2024.12.31 / RIZIN勝ち・TKO

スーチョルの直近5試合

2024.09.29〜2026.03.15/プロMMA・全団体/新しい順
対戦相手結果
ヤン・ジヨン2026.03.15 / ROAD FC 076勝ち・判定
佐藤将光2025.05.31 / RIZIN負け・判定
ヤン・ジヨン2024.12.29 / ROAD FC 071NC
キム・ヒョンウ2024.10.27 / ROAD FC 070勝ち・判定
井上直樹2024.09.29 / RIZIN負け・TKO

2024年12月のヤン戦は、バッティングを理由に結果がNCへ変更された試合だ。KO負けとして数えたり、打たれ弱さの根拠にしたりはできない。再戦となった今年3月のヤン戦では、スーチョルが延長ラウンドを経て判定3-0で勝っている。

今年3月のヤン戦と2024年10月のヒョンウ戦は63kg契約で、今回の61kgとは条件が違う。加えて、韓国大会のケージで作った押し込みを、RIZIN.55のリングで同じように使えるとは限らない。直近の勝利は復調を考える材料になるが、契約体重と試合場まで揃った比較ではない。

共通の相手・井上直樹との結果をどう読むか

井上に対し、福田は2025年7月に判定負け、スーチョルは2024年9月にTKO負けを喫した。しかし、長く戦った福田が今回も上、という結論にはならない。相手が同じでも、時期、入り方、決着に至る攻防が違うからだ。

福田の井上戦では、踏み込んでもジャブやフック、距離の取り直しに阻まれ、強打を継続して届かせられなかった。今回もスーチョルが正面から入ってくれなければ、福田が自分から距離を詰める時間が生まれる。そこで待ちのカウンターだけに予想を預けることはできない。

スーチョルの敗戦も、一度のTKOでその後のすべての交錯を説明するものではない。今回に引きつけて見るなら、勝敗表の差よりも、接近の途中に打たれた後、組みへ切り替えて立て直せるかが問題になる。

格闘技JAPAN独自のAI予想――福田龍彌のKO/TKO勝ち

AI予想

福田がスーチョルの接近を打撃で捉え、組まれても離れて打ち直す。その機会を重ね、KO/TKOへつなげる展開を本線に置く。最初の一撃で終わる予想ではなく、接触を解いた後も打撃の機会を残せるかを重視した。

AI予想で想定する展開:福田が接近に打撃を合わせ、組みから離れて打ち直し、追撃を決着へつなげる。スーチョルの組みと攻撃が続けば見立てを変える。
接近、離れ際、追撃の3局面を追う。

なぜ福田を選ぶのか

安藤戦で福田が見せたのは、相手の攻撃をかわして返す打撃から、追撃までをつなぐ形だった。一方、スーチョルは佐藤戦で、組みへ入る途中や離れるところに反撃を受けた。福田の攻撃の入口と、スーチョルが反撃を許した局面が重なる。 ここを今回の予想の根拠にした。

佐藤のヒジや組み際の対応を、福田にもそのまま当てはめてはいない。福田に必要なのは、佐藤と同じ技で勝つことではなく、打撃を返せる距離を取り戻すことだ。安藤のタックルを防いだ場面はその可能性を支えるが、スーチョルの連続した組みも防げるという証明ではない。

判定よりKO/TKOを選ぶのは、接近の瞬間に強い打撃が交わり、そこから追撃へ移る展開を想定するためだ。芦澤戦、安藤戦のストップ勝ちも材料になる。ただし、通算のKO/TKO率が高い方を機械的に勝者にしているわけではない。組みで打撃の機会を消されれば、この決着予想を支える攻防自体が成立しなくなる。

予想が外れるとしたら

スーチョルが反撃を受けても組みつき、福田に打ち直す距離を与えない展開だ。 佐藤戦では被弾後のクリンチで追撃を止め、テイクダウンや背後への移行を繰り返した。福田が同じように押し込まれ、離れる作業に追われるなら、強打を持つことと使えることの間に差が生まれる。

福田の直近のテミロフ戦も、KO予想に都合のよい材料ではない。福田は中央から圧力をかけていたが、2Rに身を低くしてジャブを出したところへ右フックを受けた。自分から攻めている時間にも、相手の強打が入る余地はある。 スーチョルを止めようと前へ出すぎれば、打撃でも組みでも相手の接触を許す可能性がある。

スーチョルの判定勝ちを対抗の展開に置く。福田が防御のたびに位置を戻せず、相手の打撃や寝技の攻撃が積み重なるなら、その読みが強くなる。単に押し込んだ時間を数えるのではなく、どちらがダメージやフィニッシュにつながる攻撃を作れたかを見る。

どの場面で見立てを変えるか

福田が一度のタックルを防いだだけなら、まだ予想どおりとは言えない。その後に横へ動いて離れ、打ち直せたかまでを見る。スーチョルがその動きに追いつき、背後や腰を取り直して攻撃を続ける場面が重なれば、福田のKO/TKO予想を見直す。

逆に、福田が接近に合わせた後も押し込まれず、再び打撃の距離を作れるなら、予想を支える材料になる。最初の強打が当たるかだけでなく、次の一手を選ぶ余裕が、どちらに残っているかを追いたい。

反撃の後に、距離を取り戻せるか

福田が接近を捉えた後、スーチョルは組み直せるか。それとも福田が離れて次の打撃へ進むか。最初の一発の後に残る攻撃が、強打と圧力のどちらが試合を動かしているかを示す。

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THE PERSON BEHIND THE JOURNAL

RIZINマン

中学2年のときに見たプロレスをきっかけに、格闘技にはまる。自身も空手を経験。RIZINは現地でも観戦し、PPVは毎回購入しています。

好きな選手は堀口恭司。試合を見る・語る楽しさを、格闘技JAPANで届けます。

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